Buleeyes_2 少し前にやった「チェ」の青春映画です。旅する南米がとても綺麗で、そして、切なくて、ナイーブな若者なお心情がダイレクトに響くような映画でした。で、今、「チェ」のキューバ革命とボリビア革命をとりあげた2部作「28歳の革命」と「38歳の別れ」という映画がやっています。僕は、まだ見ていませんが、なぜ今「チェ」なのか・・・? 彼は、若き日、米国の帝国主義と真っ向から戦う「キューバ革命」に参加し、勝利すると、今度は、ソビエトの帝国主義に反旗を翻し、30歳半ばで、キューバに別れを告げ。ボリビアに向かいます。世界中に。「同時革命」を起こそうという熱いアピールを発し、そして、親しい友人には「ロシナンテの助骨がおしりにあたるのを感じながらボリビアへ行く」と手紙を書き、出発しました。「チェ」が亡くなったのは1967年でした。が、その頃、おりしも世界中で怒れる若者が世界へ「声」を挙げだそうとした時でした、「チェ」は変革の象徴となったのです。 で、なぜ今「チェ」なのか・・・?なんとなくわかる気はします。帝政ロシアの19世紀、ロシアの貧困と矛盾を描いた「カラーマゾフの兄弟」や戦争前夜の近代日本の貧困と矛盾を描いた小林多喜二の「蟹工船」が、隠れたベストセラーになるのとある意味通じるところがあるのかもと思います。(と、同時にハリウッドのマーケティングのしたたかさも感じてしまいますが。) ベルリンの壁が壊され、ロシア型社会主義が崩壊してからおよそ20年。今、アメリカ型資本主義が崩壊する始まりの時なのかもしれません。「世界」には、そのかわりとなる「受け皿」も「ビジョン」も無くなってしまい。入れ物として「チェ」へのノスタルジーがだけが確かな物に思えてしまうのかもしれません。しかし、「チェ」の高い志のかけらは、今でも人民の心の中に息づいているからなのかもしれないと思いたいですね。