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世界で唯一の外式フィルムのコダクロームの日本での販売が中止になると去年の年末にアナウンスされました。コダクロームの歴史はかなり古く、キャパがASA10のコダクロームIを使っていたらしいので、多分戦前から使われていたのだと思います。その後ASA25のコダクロームIIやいわゆるアマチュア用のコダクローム(KR)やPKR(コダクロームのプロフェッショナルタイプ)やコダクローム200などと、いろいろな種類もありました。
で、コダクロームの一番の特徴はというと、外式という今では特別な現像法からくる、退色に著しく強いということと、独特の重厚な発色です。プリントできるかどうかは別として、フィルムで見るとつぶれそうでつぶれないシャドウの重厚なディテールは、他に類をみません。欠点はというとその特別な現像法故、地方では現像の仕上がりに時間がかかるということ、ラチチュードもほとんどないのと、これは、コダックの問題ですが、製造ロットで色のばらつきがかなりあるということでした。が、フジのベルビアが出るまでは、やっぱりKRがイチバンでした。
そんなワケで、15年ぶりにKRをキャノンF-1にいれ、FD24ミリで、昔良くやったKRの半絞アンダーで撮ってみました。上がったポジを見て、切れがあり抜けの良い発色は、やっぱり今も健在でした。現像の受付が今年いっぱいで終わるということなので、今年いっぱい、「KRでいこう」と思っています。

新幹線から見た東京の夕暮れ