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海の中でタブーはいっぱいあります。たとえば、ところかまわず砂を巻き上げるな!とか、生き物にさわるなとか、いろいろあります。まま、どれもこれも当たり前のことばかりなのですが、なかなかこれが守るのが難しいです。たとえば、トサカ住むスケロクウミタケハゼ、ガイドさんがお客さんに教えても、解らない人にはよくわかりません。そこでトサカむんずとつかみ、ほれ、ここにいるでしょと教えるのは、やっぱ「ぶっぶー」。そんなことを繰り返しているとトサカはだんだんと弱り、ついには死んでしまいます。そうやって無くなっていったトサカを僕は何本も知っています。(合掌)毎回楽しみにしていたのにだんだんと弱り死んでいく様を見るのはやっぱり悲しいです。
また、目印を置くといううのもやっぱりどうよと思います。ネジンリンボウの穴などに石で目印を付けたりしてあるのをよく見かけたりします。この写真のトラギスのお子様は、目印ではありませんが、海の中にある目的を持って置かれた、瓶の下で暮らしていました。実は、今回、あるポイントで30分ほど、マクロの生き物をねらっていたんで、砂地にワイドのカメラを起きっぱなしにしていました。そうしたら、そのカメラを取りに戻ると、アミがいっぱいカメラの周りにたかっていました。たまたまでしょうが、そのカメラを置くことでミクロ的にその環境が変わって、アミが集まりやすい場所になったんやと思います。それが長く続くと、多分そのアミを食べる魚が集まって、また大きな肉食の魚が集まってとだんだんとその環境が変わっていってしまうのだと思います。まぁ、海の中は流れやうねりで、そんなことがしょっちゅうあるから、目印ひとつぐらいどうということは無いとは思いますが、その目印を付けられた生き物にとって思わぬ生き物を呼び込んでそれが致命的なものになる可能性もあると言うことです。やっぱ、ガイドさんは、石や葉っぱや木っ端の位置を正確に覚え、びっしと目的の場所に行って欲しいものです。また、その生物が一番綺麗に見える見方いろいろなダイバーに教えてあげて欲しいと思います。

そうは、いっても知らず知らずのウチに犯しているタブーもあるかも知れないので、気がついた時は注意してやってくださいね。