_0010677_2 今日、ニコンのHPで、フィルムカメララインナップ見直しでF6とFM10の2機種を除いた一眼レフのカメラボディと大判用レンズ、引伸しレンズの全品の生産を終了すると発表しました。いつかはそうなるやろうなぁと思っていましたが、ついにきたかといった想いです。早晩、中判カメラもなくなり(フジの中判パノラマカメラは年が明けたらアナウンスもなくHPから消えていました)フィルムの種類も少なくなり、価格も上がるやろうし、ニエプス以来連綿と続く写真の歴史は風前の灯火なのかも知れません。(頑固なドイツ製品やアナクロなロシアンカメラは亡くならないとは思いますが)「デジタルでいこう」と標榜しデジタルの世界にどっぷりつかっている僕ですが、やっぱり写真は、あの酸っぱい臭いのする暗室の中から生まれてくるもののような気がしています。あの湿った空気の中で現像液の中で段々と浮かび上がる印画の像を見ている時の何とも言えない高揚感が、ある意味での写真の本質のような気がしています。もう今では、僕にとって入ることもない暗室ではありますが、いつまでもその神秘の世界が無くならないようにと願うしかありません。 GRデジタルで撮りました。