Xl0k0862 少し前に、日本の調査捕鯨の船団が南極海へ向けて出航したニュースは、日本ではほとんど報じられ無かったのですが、反捕鯨国の国々では、かなりセンセーショナルな扱いで報じられたようです。オーストラリアなどは、軍隊を出して、日本の捕鯨船団を監視するということです。何故、そんな事態になったのかというと、今回から調査捕鯨の対象の鯨をいままでのミンククジラだけから、ザトウクジラ、ナガスクジラも含めるとしたことが大きいみたいです。特に、ザトウクジラは、ホエールウオッチングの対象として有名ですが、事実、この鯨、見てるととっても楽しい鯨です。05年に南アフリカに行ったときは、毎日、ザトウクジラが現れて、僕たちを楽しませてくれました。英名「Humpback Whale」は、直訳すると、よくまわる鯨という意味らしいのですが、実際、ジャンプしたり、尻尾を高く上げたり、胸びれを大きく立てたりとホントによく動きます。また、ヒレなどの模様で、個体識別が出来ることもあって、ウオッチャーにとっては、とても愛着のある鯨なのです。また、調査捕鯨そのものが、なんの為の調査なのかというこということが曖昧なので、論議がかみ合わないのも確かです。調査捕鯨といいながら、その肉を市場で出しているのは、おかしいやんけ、ということです。一方、日本の市場関係者は、ミンククジラは、味がイマイチということもあって、「もっと大きなクジラを獲りたいなぁ」という要求もあるみたいです。(ここらあたりもあって、調査捕鯨の対象クジラを広げたのではいう、うがった見方もできますが・・?)実際、ここのところ、日本では、特に若い人がクジラに見向きもしないので、在庫が増えているらしいで、そんなに沢山獲らなくてもとも思えてきます。水産庁は、ザトウクジラはここのところ、個体数が増え、その増加が、世界の漁獲高が増えない原因のひとつだとし、それを論拠に、今回の対象の拡大の正当性を主張しています。(ホントのところは、だれにもわからない問題だとおもいますが・・。)IWCで、商業捕鯨が禁止されてから、約20年。その間、続いてきた調査捕鯨。その有り様が、今年から変わろうとしているのは確かのようです。 写真は、南アフリカで見た、ザトウクジラのブリーチング(ジャンプ)。奴らのジャンプは、たいがい2回繰り返します。この時も、2回、正面から見ることができました。EF70-300ミリDOレンズ+1Dsmk2で撮りました。