_igp3433 沖縄は、僕たちのようなダイバーにとって、一度や二度訪れたことがない人はいないくらいなメジャーな場所です。そして、昨今の離島ブームも手伝って、楽園のような響きを持つ島々のように感じている人も多いと思いますが、言うまでもなく、60年ほど前の戦争の時、筆舌に尽くしがたい、日本軍とアメリカ軍の蹂躙受けた地でもあります。で、その戦争末期にあった、集団自決が、日本軍の強要の結果によるものが、今年の教科書検定の結果、日本軍の関与ははっきりとは証明できないという馬鹿げた根拠を持ち出し、日本軍の関与という記述を削除せよという答申が下りました。その答申に対し、決然と「そうではない」という意志を示すため、昨日沖縄では11万人の集会が行われました。(前首相が好んで持ち出した戦後レジュームからの脱却というフレーズはこういうことなんだろうと思います。まるで、本当にあったことをまるでなかったことのようにし、日本はその二千有余年の歴史の中、とても美しい国であると信じ込みたいという、ある意味とても「甘美な」思いこみが・・・。)全く、教科書検定のあり方は、今回だけにとどまらず、ここ数年、全く疑問の多い答申が増えています。これをもって、すぐに戦前のような国粋主義的ファシズムの世界になってしまうとは思いませんが、60年ほど前の戦争の時にも関わらず、最新の研究の結果として、「あったことを、なかったこと」「なかったことは、あったかのように」というええ加減さは断じて許せませんね。 写真は、10-17ミリ+K10Dで撮りました。こうして小魚を追い詰めている、ハナミノカサゴですが、一度もエサを食っているところはお目にかかったかかったこともなく、ほんまに食っているのと思いますが、何日か後にいくと小魚の数が減っているんで、やっぱハナミノカサゴが喰っているんだとは思いますが。このゆっくりな動きを見ているとにわかには信じがたいですね。